2012/03/15

Point of View

僕の卒業制作の映像をアップしてみました。
もともとBMXに乗っている人達のために作った映像ではないので、あまり楽しめないとは思いますが。
研究テーマ:遊びの概念・発生の研究

動機:私達は、空間的制限(フィールド)や固有の規則(ルール)をもたせ、一時的に自由な行為(プレイ)を反復して行っている。それは「遊び」という行為だ。私は物事を別の視点で捉えることにより「遊び」の新しい概念を作り出すことが出来ると考え、それを提示する映像を制作した。

BMXによる遊び:BMXに乗ることにより、私にとって街にあるものは全く違った見え方、存在の仕方をする。写真には、私が「遊び」をする時の頭の中のイメージ、つまり街をみる時の視点や発想を記号化(ノーテーション)して表し、書き込んだものである。階段は上り下りするものとしてではなく、そして花壇も花を植える場所ではなく、また別のものとしてそこには存在している。私にとって街にあるすべてのものは「遊び」として見える。

Point of View - 世界のミカタをかえてみること
他の「遊び」も何かを違った視点でみることにより出来ているのではないだろうか。かくれんぼでは木やカーテンの裏などを隠れる場所として、おままごとでは泥団子や石をご飯にみたてて、通常とは異なる視点で遊んでいる。つまり「遊び」とは視点を変える行為ということだ。視点を変えることにより発想してデザインをすること、と同じである。 どんな「遊び」でも、何かを違う視点で見ていることになる。それは「遊び」をするには必然的な行為であり、また私達は無意識にその行為を行ってしまい「遊び」に気がついていないこともある。場所、もの、こと、すべてに対し視点を変えて見ることで「遊び」は生まれる。つまり、世の中を見る目を変えてみれば、どこにでも「遊び」は存在するのだ。